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  3. 介護業界の転職事情

慢性的な人手不足

介護の仕事介護業界は近年非常に需要が高まっているため、注目されている業界です。
介護の専門学校もたくさんでき、入学する人もどんどん増えてきています。

就職率もかなり高いので、多くの人がさまざまな施設に就職していきますが、介護の仕事のいろいろなシーンに直面し、続けていくことができない人も多いようです。

介護の仕事はかなりのハードワークになりますので、特に腰を傷めて仕事を継続できないという人が多いです。
入浴介助や移動においては、中腰になって要介護者を支えたり、移動させなければならないため、腰にかなりの負荷がかかります。
年齢の若い人でも腰を傷めてしまう人が多いくらいですから、ある程度年齢を重ねている人だとなお大変なようです。

また、人との接触がかなり強い業界であるからか、人間関係が難しくなってしまうこともあるようで、施設の人間関係に疲れて退職してしまうという人も少なくありません。
うつ病などを患って退職する人もいます。

さらに介護業界はハードワークであるにも関わらず、収入が非常に少ないという点も、人手不足に陥ってしまう原因です。
体力仕事であることから、有資格者でなくても業務に入ることができるなど、採用率は非常に高いのですが、収入が低いことから家計を回していくことが難しく辞めていってしまうケースも少なくありません。

こうしたことから、介護業界は慢性的な人手不足となっており、どの施設でも人が足りず、一人ひとりの職員の負荷が大きくなってさらに悪循環となっているのが現状です。

介護業界によい転職をするために

介護にはさまざまな資格があります。
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)や介護福祉士、ケアマネージャーなどいろいろな資格がありますが、資格がなくても介護の補助はできるので、無資格でも採用されるケースがとても多いです。

また人手不足であることから、学歴や経験などに関係なく採用されるため、働こうと思ったらすぐにでも働くことができるでしょう。

しかし、アルバイトやパートの雇用は積極的であるのに対し、正社員の雇用はかなり少ないという現状があります。
転職を検討されるときは、正社員の募集に積極的である施設に応募されることをおすすめします。

また、資格がなくても仕事をすることは可能ですが、資格手当がありますので、資格を取得しているほうが収入の面では圧倒的に有利です。
同じ仕事をしていても月収が5,000円以上変わってくることもありますので、本気で介護業界でやっていきたいということであれば、ぜひ資格を習得するとよいでしょう。

そして、できれば面接の前や面接時に、施設を見学させていただくこと。
職員がどんな様子で働いているか、スタッフ同士のコミュニケーションはちゃんととれているかなどを確認することで、入社後に人間関係に悩まれずにすみます。