離職率が高い職種
美容業界の中でも特に離職率が高いと言われているのが美容師です。
美容師が仕事をしている美容院の数は全国各地に約23万件存在しているといわれています。
実際に美容師として仕事をしている人は約49万人と言われていますので、非常に多くの居美容師が存在していることがわかります。
人気のある美容院は予約がなかなか取れないくらいに繁盛しているものですが、あまり評判が良くない美容院ではあまりお客様が来店されないため閉店に追い込まれるケースも珍しくありません。
美容院で仕事をしている美容師も、同じ職場で働き続けることは稀だと言われています。
アシスタント時代から変わらず同じ職場で働き続けている人は少なく、ほとんどの人が転職をして違う職場に変わっているそうです。
採用されてから3年以内の離職率は全体の約8割になると言われており、かなり高い数字であることがわかります。
なぜここまで転職する人が多いのか、その理由を確認してみましょう。
参考:美容師の転職理由で多いのは何?転職理由が次の職場にも影響する | モアリジョブ
キャリアアップを目指す人が多い
現在は美容院に雇われているという形の美容師も、いつか独立をして自分で美容院を開業したいと考えている方がとても多いです。
実力次第で高収入を見込める職業ですが、雇われている身である以上は定められた基準から高い収入を見込むことはできませんし、これ以上キャリアアップをするのは難しいという限界が訪れるはずです。
長く勤務しているほど不満に感じられる部分が多くなることから、思い切って独立開業を決断するという美容師が多いことが離職率の高い理由になっています。
独立まではいかなくても、現在の職場より少しでも良い条件の職場が見つかれば転職する方も多く、自分に都合の良い働き方ができる職場を求めて転々としている美容師も多いです。
職場内の人間関係があまりにも悪いことに疲れ果てて退職する方も多いですし、女性の場合は結婚や出産を機に退職をする方が多いです。
一旦美容師の仕事から退いても、美容師免許はずっと有効なので仕事を再開したいと考えた時に良い条件の職場を探してみると、案外すんなりと見つかりやすいという特徴もあります。
異業種へ転職する選択肢
美容師免許を活かすことで美容院以外の職場に転職するという選択肢もあります。
結婚式場では花嫁のメイクやヘアメイク、着付けなどを担当することができるためニーズはとても多いです。
美容関連の職場としてエステティシャン、アパレル関係の仕事を選ぶ方も多いです。
いずれにしても自分が好きな事、興味を持っていた仕事を優先的に選択するケースが多く、これまでの経験を活かしながら有意義に仕事をしているようです。
全く関連性のない仕事を選択する方も多く、接客が得意な方やホテルのフロント業務、事務作業が得意な方は一般企業の事務員などに転職して新たな人生を歩んでいます。